生命の不思議

動物全般

毎日クマの目撃情報と被害のニュースを目にしますね。クマが出る地域の方は心配だと思います。

クマさん達は冬眠中に妊娠出産をします。正確には冬眠前に交尾をして冬眠中に出産授乳をするのですが、冬眠前に十分な栄養がとれていないと、子宮での着床が起こらなかったり、着床していた受精卵や胎児が流産してしまいます。

少し可哀想な気もしますが、これも自然の摂理なのでしょう。同じようなことは牛などの大動物でも見られます。

牛や山羊等の偶蹄類は、人間と異なり、お母さんのお腹の中にいる間に胎盤を通して十分な免疫力がもらえないため、産まれた直後に初乳を飲めるかどうかが、生死を分けることになります。

弱い子牛は初乳が飲めず結局死んでし

まうことになりますが、実は子牛側も24-48時間たつと消化官内の柔毛の構造が変化して初乳を吸収できなくなります。

つまり、1-2日後に免疫十分な初乳をあげても、子牛側が親からの初乳を拒むようになってしまっているのです。このような子牛も結局は死んでしまうことがほとんどです。

このような現象は私達の”いのち”に対する考え方を遙かに超えた、自然の摂理があるように思えてなりません。

普段私達は個々の命には限りがあり、それぞれが別々の命を生きていると感じていますが、このような考えは人間の頭の中だけにある”ひとつの考え”に過ぎないのかもしれません。

獣医として様々な”いのち”の誕生や死に接していると、私達の常識とは違う次元で生命が躍動しているように感じます。

では、また。

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